心理カウンセラーとしての独自のサービスの作り方について説明します。

今回は心理カウンセラーとしての独自のサービスの作り方について説明します。

前回の心理カウンセラーとしての独自サービスの作成に必要な能力の棚卸しでは、あなたの能力や知識、提供できるサービスの棚卸を行いました。

今回は、その材料を基に、あなただけの「独自サービス」を作っていきます。

独自サービスを作る理由は、以前のブログ「カウンセラーが知っておくべき悩み」でもお伝えしましたが、単に「心理カウンセリング 1時間6,000円」などの一般的なサービスでは、多くの競合と戦うことになり、あなたのホームページに辿り着く人が少なくなってしまうからです。

特に医者や大手のカウンセラー養成講座が競合となるため、開業仕立てのカウンセラーにとって、独自サービスの作成が非常に重要になります。

まず、独自サービスを作成する際は、あなたの能力や知識、提供できるサービスに加え「プロフィール・肩書き作成」のブログで説明したように、あなたが「人生で乗り越えた経験」、そして「カウンセラーが取り扱うべき悩み」から、3万円以上払ってでも解決したい問題とリンクする部分を見つけていく必要があります。

今回は、実際のカウンセラーの事例を元に説明していきます。

少し長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。

この記事はこんな方におすすめです

  • 起業に向けて準備中の方
  • 独自サービスの作り方が分からない方
  • 他の心理カウンセラーと差別化したいと考えている方

もくじ

  1. カウンセラーが取り扱うべき悩みを理解する
  2. 実際のカウンセラーの事例
  3. 困難を乗り越えた経験がない場合
  4. 実績がないのに講演やセミナーで生計を立てたいというケース
  5. まとめ

カウンセラーが取り扱うべき悩みを理解する

以前のブログ「カウンセラーが知っておくべき悩み」でお伝えした内容を復習しましょう。

以下は、カウンセラーが取り扱うべき悩みの例です。

カウンセラーが取り扱うべき悩みの事例

  • モラハラ、パワハラ、DV
  • 夫の発達障害、子どもの不登校
  • 産後うつ、離婚、夫の浮気、不倫
  • セックスレス、復縁、婚活、再婚
  • 毒親からの解放、夫婦関係の修復、人間関係の悩み
  • うつ病、適応障害、パニック障害、摂食障害、不安障害、PTSD、トラウマ
  • あがり症、アルコール依存症、ギャンブル依存症、醜形恐怖症、ワキガ、ED、薄毛、抜け毛 など

人は快楽を追求し、苦痛を避けるためにお金を払います。

カウンセラーは基本的に苦痛を回避するための支援を行うので、上記のような悩みが重要なターゲットとなります。

開業カウンセラーが自立し、軌道に乗るための目安として、月に30万円(30代の平均月収)を稼ぐことが挙げられます。

これを達成するためには、月に3万円以上払っても解決したい悩みを対象にしたサービスを提供し、10名の顧客を獲得することが目標となります。

詳しく知りたい方は、こちらのブログも参照ください。

お金を払わない、または少額しか払わない悩み・キーワード

  • 愚痴聴き、自分探し
  • なりたい自分になる、自分らしい生き方、自分軸
  • 傾聴、心が軽くなる、性格改善
  • しゃべり場、おしゃべりサロン、ママ友の悩み など

あなたの能力とお金を払ってでも解決したい悩みを組み合わせる

次に、あなたの能力や知識、資格、そして人生で乗り越えた経験を棚卸します。

実際のカウンセラーの事例

例1:45歳の男性カウンセラーAさんの場合

能力・知識・資格

  • 来談者中心療法
  • 認知行動療法
  • 自律訓練法
  • 整体師歴5年

人生で乗り越えた経験

  • うつ病を克服した
  • パニック障害を乗り越えた

これらを基に「心と体の両方からうつ病克服をサポートする」という独自サービスを作成できます。

うつ病の克服経験は、同じ問題を抱えるクライアントにとって大きな励みとなり、非常に強みとなります。

例2:39歳の女性カウンセラーBさんの場合

能力・知識・資格

  • 来談者中心療法
  • NLPプラクティショナー

人生で乗り越えた経験

  • 息子の不登校をサポートした
  • 夫や息子との家族関係を修復した

これらを基に「不登校解決カウンセラー」という独自サービスを作成できます。

不登校の問題を解決するだけでなく、家庭の問題も克服した経験は、同じような境遇のクライアントにとって大きな支えとなります。

例3:47歳の女性カウンセラーCさんの場合

能力・知識・資格

  • メンタルケア心理士
  • 家族相談士

人生で乗り越えた経験

  • 子連れでの再婚経験
  • 再婚相手の夫と娘との仲を取り持った経験

Cさんは当初「婚活カウンセラー」としてサービスを開始しました。

しかし、婚活市場は大手結婚相談所などのライバルが多く、一定の集客はあったものの、それ以上の伸び悩みを感じていました。

そこで、自身の強みである「子連れでの再婚」という独自の経験にターゲットを絞り、ステップファミリー向けのサービスを展開することにしました。

子連れ再婚においては、再婚相手と連れ子との相性が重要です。

多くの場合、再婚相手の夫が連れ子を嫌ったり、連れ子が不登校になる、家庭内でトラブルが起きるなどの問題が発生します。

このような状況が悪化すると、再び夫婦仲が悪くなり、最終的には離婚に至るケースも少なくありません。

Cさんは、自身の経験を活かし、ステップファミリーが抱えるこれらの問題解決に焦点を当てました。

彼女の強い想いは「自分と同じ境遇の人を支援したい」というもので、日常的にブログやインスタグラムで自身の経験や問題解決の方法を発信しています。

この取り組みによって、事業は軌道に乗り、多くのクライアントからの支持を得ることができました。

開業したてのカウンセラーは、人生で乗り越えた経験が大きな強みとなり、同じ境遇のお客様から共感を得やすいです。

ぜひこれを生かして、独自のサービスを作り出しましょう。

このように、サービス作りには「自身の経験」と「解決したい悩み」を組み合わせることが重要です。


困難を乗り越えた経験がない場合

まず、あなたの中で「特段大したことのない経験」や「誰にでもあることだから人に話す必要はない」と感じていることが、他の人から見れば、非常に価値のある経験である場合があります。

そのため、再度、これまでの経験を棚卸してみることをおすすめします。

また、解決していない問題や直面したくない過去の苦い経験があるかもしれません。

この点については、カウンセラーとしてしっかり向き合う必要があります。

たとえば、あなたが幼少期にいじめを経験し、その辛い出来事を克服していない場合、クライアントから「職場で上司にパワハラを受けている」という相談を受けた時に、冷静に対応できなくなる可能性があります。

その理由は、過去の自分の経験がよみがえり、クライアントに対して「共感」ではなく「同感」してしまうからです。

さらに、パワハラをする上司に対してあなた自身が怒りを感じることもあるでしょう。

この状態では、まるで自分自身がもう1人のクライアントになってしまうようなもので、冷静な支援ができなくなり、問題解決も困難になります。

クライアントを路頭に迷わせる結果になってしまう可能性があり、これは絶対に避けなければなりません。

そのため、カウンセラーには、どのような相談であれ、常に冷静でフラットなメンタルを保つことが求められます。

特に、開業したばかりのカウンセラーによく見られることですが、自分の課題に向き合ったり問題解決が苦手な場合は、尊敬できる師匠やスーパーバイザーに相談し、スーパービジョンを受けることも一つの手段です。

このように、自分の課題と向き合い続けることが、カウンセラーとしての成長につながります。


実績がないのに講演やセミナーで生計を立てたいというケース

私が支援している方の中に、Aさんという60歳の男性がいます。

カウンセラー歴は15年ですが、彼にはホームページがなく、ブログやSNSでも、問題解決に役立つ内容ではなく、自論を少し発信する程度です。

私は彼に、サービスの作り方やブログの書き方を支援してきましたが、一向に実行しようとしません。

理由を尋ねたところ「自分は大勢の前で講演をしたい。こんなに細かくて面倒な作業はしたくない」と言われました。

この考え方自体は本人の自由なので尊重しますが、何の実績もなく、出版やYouTube、ブログ、SNSも行っていない無名の人が、講演やセミナーでお金を稼ぐことは難しいのが現実です。

そこで私は「あなた自身、無名の人の講演やセミナーにお金を払いますか?」と質問しました。

すると、彼は絶句し、不機嫌になり、その後、連絡が途絶えてしまいました。

私たちの支援方針としては、カウンセラーが集客し、ビジネスを軌道に乗せるための支援を全力で行います。

しかし、自分が嫌なことや苦手なことから逃げるのは、成長や成功とは違います。

このような姿勢では、1人で自営業を続けていくことは難しいでしょう。

カウンセラーにとって、文章を書いたり、SNSで日常的に発信したりすることは確かにハードルが高いかもしれません。

その気持ちは痛いほど理解できます。

私たちも開業当初、何度も心が折れそうになりました。

しかし、何としても自営業で生計を立てるという強い意志で、困難を乗り越えてきました。

私たちは、カウンセラーであると同時に個人事業主でもあります。

企業に雇われているカウンセラーとは異なり、自分が動かなければ収入は得られません。

その自覚が乏しい方が時折いますが、そういった方には「自営業は向いていない」と正直に伝えることもあります。

なぜなら、その方が無理をせず、幸せに暮らすことができるからです。

そのため、開業カウンセラーには、自分の能力を客観的に評価する力が必要です。

もし、あなたが明らかに間違った方向に進もうとしている場合には、私たちは一人の人間として助言します。

それは、私たち自身がさまざまな経験を通じて得た知識と実績に基づいているからです。

ですので、この点については信頼していただきたいと思います。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

いかがでしたか?

今回は、独自サービスの作り方について実例を交えて説明させていただきました。

あなたの独自サービス作りの参考になれば幸いです。

棚卸が、まだの方はこちらのブログを、ぜひお読みくださいね。

もし少しでも疑問を感じたら、まずは私たちにご相談ください。

あなたのビジネスが一日でも早く軌道に乗るために、私たちリジェネはサポートさせていただきます。

まずは、些細なことでも結構ですので一人で抱え込まずに気軽にご相談してくださいね。

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