ASD・コミュ障でもコンサルタントになれる?現場16年の支援論
おうちコンサルタントの始め方という本を読んだ。
そこには、ひとりでコンサルタントとして開業する方法が書いてあり、加えて「リアクションを大きく」「目を合わせる」といった、円滑なコミュニケーションのための手法が書かれていた。
世間一般には非常に有効な手法だと思う。
ただ、コミュ障を自認する私が無理に真似をしても、労力が増すだけで、支援の質は上がらないと感じた。
この記事では、会社員が勤まらない、人とうまく話せないと悩んでいる方が、無理をせずに、どうすればプロとして信頼され選ばれるようになるのか、そのヒントをまとめた。
そして、この本を読んだことで気づかされた、自分自身の支援における反省点も書いた。
私の失敗や反省を知ることで、起業初心者のあなたが最短で成功し、事業を軌道に乗せるために活かしてほしい。
もくじ
- 弱点を克服せず、プロとしての「リソース」を死守する
- 言葉よりも「行動」に真実を見る――生活保護課での経験
- 挫折させないための「目的」の共有――この本が教えてくれたこと
- ウザがられても「ルーティン」に踏み込む覚悟――もう一つの反省
- まとめ
弱点を克服せず、プロとしての「リソース」を死守する
16年間、対人支援の現場という修羅場を歩いてきた私にとって、本に書かれている手法は、世間一般には有効だと思う。
「オンラインでは上半身しか映らないから、大きめのジェスチャーで、相手の目を見て、頷き、相槌を打ち、笑顔で接する」
「相手の名前をこまめに呼び、ポジティブな言葉を投げかけて、相手の承認欲求を満たしましょう」
多くの人には、これが正解なのだろう。
だが、ASDとADHDの混合型である私にとって、これらを実践することは、かえって支援の質を落としてしまう危険があった。
私は昔からリアクションが薄く、感情が表に出ない。
そんな私が無理に豊かな表情を作ろうとすれば、演技に意識を奪われ、肝心の「相手の話を聴く」というリソースを削られてしまう。
私は特性上、人の目を見ることが苦手だ。
無理に目を合わせようとすれば、話の内容が頭に入らなくなる。
そのため、私は「目を見る」演技を捨て、話を一言一句漏らさずメモに取ることに特化している。
「正確に記録するために書かせてください」と断り、自分の記憶力を信用せず徹底的に書き留める。
自分の表情を作ることに脳のリソースを使うくらいなら、そのすべてを「相手の話を正確に理解すること」に全振りする。
これが、私なりの誠実な向き合い方だ。
本には、オンラインなら移動時間がなく、次の案件まで5分あれば十分だとあるが、これには完全に共感した。
無駄なストレスを削ぎ落とし、確保したリソースを「クライアントの支援」に注ぎ込む。
愛想の良さができないなら、無理に克服せず、自分のリソースをどこに集中させるかという環境を選ぶこと。
これが、私なりのプロとしての質の保ち方だ。
言葉よりも「行動」に真実を見る――生活保護課での経験
また、本にあるように「尊敬します」といったポジティブワードで相手を気持ちよくさせる手法についても、私は慎重な立場をとっている。
これも、多くの人には効果的な手法だと思う。
ただ、私はかつて生活保護課の就労支援員として、多くの海千山千の人々を相手にしてきた経験から、別の視点を持つようになった。
求職活動を全くしていないのに「した」と言い、保護費を貰った日にパチンコで散財しておきながら「財布を落としたから何も食べられない」と泣きついてくる。
ブランド物のバッグを持ちながら「収入はない」と嘘をつき、働かない口実を作るために、うつ病のふりをして受診しようとする。
そんな現場で長年過ごして学んだのは「言葉は信じない、行動しか見ない」という冷徹な現実だった。
相手を気持ちよくさせる言葉を投げる人には、必ずその裏に目的があることを、長年の職業病として知っている。
安易な褒め言葉を投げ合うよりも、相手の「行動という事実」を直視し、そこにある矛盾を指摘すること。
これが、私なりの関わり方だ。
綺麗事ではないが、結果を求めるクライアントには、この姿勢が信頼される理由になっていると感じている。
挫折させないための「目的」の共有――この本が教えてくれたこと
ここまで、自分のやり方を書いてきた。
しかし、この本を読んで、私は大きな反省を迫られた。
それは、クライアントの自立を促すため「目的を何度も確認する」ことが重要だという点だ。
この指摘は、私の支援の弱点を鋭く突いていた。
リジェネのワークは非常に心身を疲弊させる。
特に、暴言や無視に耐え続けてきた妻側からすれば、思い出すこと自体が絶望に近い苦痛だ。
夫側にとっても、自分の地雷を直視し、相手を傷つけた事実を認めるのは、地雷原を歩くような過酷な作業だ。
私は問題解決という結果を急ぐあまり「なぜこの作業が必要なのか」という目的の共有を、丁寧に行うことを疎かにしていた。
相手の痛みに寄り添う前に、指導を優先しすぎていたのだ。
この本を読んで、私はハッとさせられた。
リジェネが通常のカウンセリングと違うのは「再構築」という揺るぎないゴールがある点だ。
だからこそ、例えば別居中の夫が、不安に耐えきれず勝手に妻に連絡を取ってしまうような行為に対しては、時に強く叱る。
それが再構築を壊す致命的な悪手になり、妻の心をさらに閉ざさせることになるからだ。
でも、叱るだけでは足りなかった。
叱った後には、なぜその衝動を抑えられなかったのかを共に理解し「不安な気持ちは全て私たちにぶつけて、私たちを活用してください」と寄り添う必要がある。
そして「なぜ今これをしているのか」「その先にどんな未来が待っているのか」というゴールを、何度も何度も確認し続けること。
この本が説く「目的を示し続ける」重要性を、私は見落としていた。
光を指し示し続けることが、相手が再び歩き出すための最大の動機づけになる。
正直、読む前は「たいしたことないだろう」と高を括っていた。
だが、読んでみて猛省した。
ウザがられても「ルーティン」に踏み込む覚悟――もう一つの反省
この本からもう一つ、重要な学びがあった。
それは、クライアントが自力で継続できる「仕組み」を作ることの重要性だ。
支援者の役割は、単に悩みを解決することだけではなく、クライアントが支援が終わった後も自分の力で人生を立て直せるようになる「仕組み」を渡すことだ。
私はこの点でも、反省すべき点があった。
リジェネには20冊近い専門テキストがある。
だが、現実には「長くて読み切れない」と言われることも多い。
目の前の問題で精一杯な時に、分厚いテキストを読むのは無理もないことだ。
私自身もタスクオーバーの時に読書はできないが、YouTubeや音声なら受け入れられる。
この本を読んで、私は気づいた。
クライアントが無理なく取り組めるよう、動画化などの環境を整えるのは運営側の責務だ。
さらに、私は受講生の24時間の過ごし方にまで具体的に介入する覚悟を決めなければならない。
どの隙間時間で動画を見るのか、どのタイミングでワークをするのか。
具体的な行動をルーティン化させなければ、本当の意味での体質改善は起きないからだ。
対処療法的に目の前の問題を解決するだけでなく、自らの力で人生を立て直せるようになるまで伴走する。
それが私の仕事だ。
この本が教えてくれた「仕組み作り」の視点は、私の支援を大きく変えるきっかけになった。
Re:flecでは、現実的な起業計画を一緒に作ります
私たち夫婦が運営するRe:flec(リフレク)は、ひとり起業を目指す人のためのビジネススクールです。
私たちは、2015年からRe:gene(リジェネ)というモラハラ解決専門の事業を夫婦で運営してきました。
その10年間の経験を活かして、2024年にRe:flecを立ち上げました。
私は発達障害がありますが、自営業を続けることができています。
妻は喘息持ちで虚弱ですが、10年間事業を継続してきました。
私たちの事業は、NHK、週刊文春、Abema、産経新聞など、多くのメディアにも取り上げられました。
私たち自身が、何年も迷走し、失敗を繰り返しながらも、自営業を続けてきた実績があります。
だからこそ、同じような課題を抱える人たちのサポートができると考えています。
Re:flecでは、こんな方を対象にしています:
- カウンセラー、コンサルタントになりたての人
- 発達障害、もしくはその傾向があり、会社勤めがしんどい人
- 体が弱くて虚弱なため、フルタイム勤務が難しい人
- 対人関係が苦手で、ひとりで仕事をしたい人
- これらに当てはまらないが、単にひとり起業をしたい人
Re:flecでは、現実的な起業計画を一緒に作ります。
24時間の過ごし方を一緒に考え、目標を一緒に設定し、無理なく続けられる計画を一緒に立てます。
一人では漠然としていたものが、一緒に作ることで具体的になります。
一人では続かなかったものが、一緒にやることで継続できるようになります。
もし、あなたが起業を考えていて、でも計画の立て方が分からない、一人では続けられない、と感じているなら。
私たちと一緒に、現実的な起業計画を作りましょう。
この記事を書いた人
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインで連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この本を読んだことで、自分の支援スタイルを客観的に見直すことができた。
大きなジェスチャーやリアクションは、これからも私にはできない。
でも、クライアントの行動の裏にある本質を見つめ、再構築という目的に向かって共に歩む覚悟は、さらに強くなった。
そして、この本が教えてくれた「目的を示し続ける」ことと「仕組み作り」という視点を取り入れることで、私の支援はより良いものになると信じている。
もしあなたが今の自分に自信を持てずにいるなら、誰かの真似をするのはやめていい。
自分の特性を認め、やるべきことを淡々とこなすこと。
その積み重ねが、私なりのプロとしての道に繋がると信じている。
読んでよかったと思っている。
もし、あなたが起業で悩んでいたり、計画の立て方が分からないと感じた場合は、ぜひ私たちにご相談ください。
あなたのビジネスが一日でも早く軌道に乗るように、リフレクが全力でサポートさせていただきます。
些細なことでも構いませんので、一人で抱え込まずに気軽にご連絡くださいね。
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info.reflec.ota@gmail.com
