開業カウンセラーのプロフィール・肩書きの作り方
本日は、開業カウンセラーのプロフィール・肩書きの作り方について説明していきます。
まず、心理カウンセラーとして独立開業する場合に、何よりも重要なのは、常に顧客目線に立つということです。
これは、プロフィール作りだけではなく、ブログやホームページ作成においても同様です。
顧客が知りたい情報は何かを考えることが大切です。
ご自身が読み手側に立ってみればわかると思いますが、ダラダラと長いプロフィールは読んでもらえません。
これは、読み手の気持ちを全く考慮しておらず、せっかくあなたのブログやサイトにたどり着いた方が、プロフィールが長すぎるせいで離脱してしまえば、本末転倒であり、機会損失に繋がります。
また、一方的で長いプロフィールは、自己陶酔型のいわゆる「イタい人」と思われてしまうデメリットもあります。
ですので、まずは「ざっくりと」あなたが何を解決できる人なのか、つまりどの分野の専門家であるのかを簡潔に伝えましょう。
また「専門家」と名乗るのであれば、どのような実績や経験があるのかを明示することが重要です。
もし実績や経験が十分でない場合でも、顧客が抱えている問題を乗り越えた経験があるなど、ストーリーや時系列を用いて簡単に説明すると良いでしょう。
また、今回は、我々がこの15年間で見てきたカウンセラー業界の現状や、我々のプロフィールをもとに、プロフィールの作り方についても説明していきます。
少し長くなりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
この記事はこんな方におすすめです
- これからスタートアップ起業しようとしている方
- ほぼ経験がなくプロフ作りで悩んでいる方
- 上手くプロフィールが作れない方
- より効果的なプロフィールを作りたい方
もくじ
- 感動させるプロフィールは不要
- 凄そうに見せる必要はない
- 心理カウンセラー業界は世間から怪しいと思われている自覚を持つこと
- 所有資格の価値を知ろう
- 発信する内容で信頼を勝ち取る
- NGの事例集
- 顧客やサービスに関係のない資格の羅列
- 自分語りはしない
- 造語を使う
- 専門用語を使う
- 避けた方が良い肩書きの事例
- 実務経験が無い・実績が少ない場合のプロフの作り方
- 実績や経験がある場合のプロフィールの作り方
- まとめ
感動させるプロフィールは不要
「感動を与えるストーリーを作るべきだ」と促すコンサルタントもいますが、感動するかどうかを決めるのは読み手であり、こちらが意図的に操作できるものではありません。
感動を狙いすぎると、押し付けがましく暑苦しい印象を与える可能性があるため、控えるべきです。
また、集客コンサルタントの中には、プロフィールをしっかり作り込むだけで顧客の共感を得て、集客が爆上がりすると主張する人もいますが、これは現場の変化を見落とし、20年前からアップデートされていない考えに基づいた発言だと思います。
顧客が本当に求めているのは、自分の悩みを解決してくれるかどうか、そのための問題解決能力があるかをシビアに見極めています。
当社「リジェネ」のサイトにたどり着くクライアントも、他のライバルサイトと何度も比較検討した上で応募に至っています。
サービス内容、価格、ブログの内容などを含め、最も重要なのは、顧客の問題を解決できるか、その一点だと考えています。
凄そうに見せる必要はない
実績など多少の誇張は許容されることもありますが、すぐに見抜かれますし、嘘をついていると思われると不信感を抱かれます。
ですので、顧客には誠実であることが何よりも重要です。
我々が当時、学んだ集客術や一般的な集客コンサルは、凄そうに見えるように数字の見せ方を工夫することを推奨していました。
しかし、それは集客講座内でしか通用しない話であり、一般社会とは感覚が乖離しています。
また、昨今の開業カウンセラーやコーチ・コンサルは、ほぼ、このやり方でプロフィールを書いてますので、数字を誇張したからと言って、特に他者と差別できる訳ではありません。
仮に数字を誇張し、ある意味で虚偽のプロフィールを作成したとしても、そのプロフィールに見合う実力がなければ、少し会話をしただけで知識不足が露呈してしまいます。
顧客はその虚偽情報を基に期待して訪れますので、過剰に自分を大きく見せることは避けるべきです。
また、自身を必要以上に大きく見せることで、いわゆる「悪徳コンサルタント」や「キラキラ起業家」と見なされると、たちまち不信感を抱かれます。
胡散臭いと感じられた時点で顧客は離脱しますし、メディアや新聞社、雑誌などからも取り合ってもらえなくなります。
社会的信用を失うリスクがあるため、そのような行動は避けるべきです。
例えば、我々の2000件以上というのは、月の相談件数が平均して20件程度(たぶんもっとある)あるので、2000件以上としています。(2015年からなのでもっとあると思いますが、数年前から更新していません)
加えて、カウンセラーやコンサル業界の人々は、一般社会の感覚と大きくズレていることがよくあります。
この感覚のズレを修正するには、同業以外の友人に自分が何をする人間で、どのような問題を解決できるのかを説明してみると良いでしょう。
そこで得られる反応が一般の感覚であり、私たちの顧客の反応でもあるのです。
もしその友人から「意味がわからない」「胡散臭い」「マルチ商法みたいだ」といったフィードバックがあれば、その意見を真摯に受け止め、どの部分が誤解を招いているのかをきちんと聞き出し、改善に努めることが大切です。
心理カウンセラー業界は世間から怪しいと思われている自覚を持つこと
心理カウンセラー業界は、一般的に「怪しい」や「胡散臭い」と思われることが多いです。
これは、無資格でも開業できることや、明確な基準が存在しないことに加え、ここ10年ほどで以下のような方々によってさらに悪評が広まったためです。
- キラキラ起業家
- 悪徳コンサルタント
これらの事例を疑うなら「カウンセラー 怪しい」「子宮系 被害者の会」「⚪︎屋 被害者の会」などで検索してみてください。
多くの情報が出てくるはずです。
これらの方々が、1セッション5万円、講座料100万円以上など、法外な価格を設定し、問題解決を行わずに逃げたり廃業したりしたため、消費者センターや国民生活センターに相談が寄せられ、被害者の会が発足しました。
そのため、国家資格や公的な資格を持っていない場合、世間からは自動的に「怪しい」「胡散臭い」と見なされる現状を理解しておくことが重要です。
我々も臨床心理士や公認心理士の資格を保有していませんが、出来るだけ真摯に真面目にクライアントと向き合っていることや必要知識を常にアップデートし続けていることを発信しています。
「資格がない」それだけで信用や信頼を得られないという事を強く感じていますが、心理職というのは「言葉一つで人の人生を左右する」とてもセンシティブ職業です。
公的な資格の有無、それ以外の安全な見分け方がないのも実情です。
所有資格の価値を知ろう
カウンセリング業を営む上で、この「怪しさ」を払拭するために資格が役立ちます。
ただし、カウンセラー資格にはさまざまな種類があり、国家資格や高難易度の民間資格でないと公的には評価されにくい現状があります。
顧客は、商品やサービスを購入する際に所持資格を詳細に調べるため、資格の価値を理解することが重要です。
以下の資格を持っていない場合、基本的には公的に認められていない資格だと自覚しておいた方が良いでしょう。
ハローワークに求人がある資格の事例
- 臨床心理士
- 公認心理士
- 精神保健福祉士
- 社会福祉士
- キャリアコンサルタント
- 産業カウンセラー
これらの資格がないと、求人もほぼ存在しないと思われます。
また、資格が公的に認められているか、社会的に認知されているかを確認する一つの基準として、ハローワークの求人情報をチェックすることが有効です。
2024年9月現在、ハローワークの求人数は全国で約120万件あり、最も求人数が多い公的な求人サイトです。
気になる場合は、ハローワークインターネットサービスの詳細検索で所持資格やキーワードで検索してみてください。
私自身、多くの公的機関やハローワークでの就労経験がありますが、先に挙げた資格以外を持っている方を見たことがありません。
また、これらの資格を持っている場合、開業するよりも企業に雇用される方が労力が少なくて済むことが多いです。
雇用されることで職務に専念でき、クライアントとの面談がゼロの日でも給与が支払われます。
一方、開業カウンセラーは集客に追われ、顧客がゼロの場合には収入が発生しません。軌道に乗るまでは常に焦りや不安と戦うことになります。
このブログにたどり着いた方々は、おそらく上記以外の資格を持っている方が多いと思います。
まずは「怪しい」「信頼性に欠ける」と思われる可能性を理解し、その印象をどう払拭していくかを考えることが重要です。
私がこのようなことを口酸っぱく言うのは、2009年に受講した心理カウンセラー養成講座の資格が、世間では全く通用せず、門前払いを受けた経験があるからです。
ハローワークやIndeedなどにもその資格の求人はなく、その後も無理に抗おうとしたものの、労力の無駄でした。
それよりも、世間からどう見られているか、どのように評価されているかを客観的に受け入れ、その評価を基に集客戦略を考える方が生産的で現実的です。
結果的に早く収益化することができます。
そのため、私たちは一般的な集客コンサルタントのように、何でも適当に全肯定したり、耳障りの良いことだけを言ったりするつもりはありません。
世間と解離した思考では、いつまで経っても軌道に乗ることはないからです。
発信する内容で信頼を勝ち取る
開業カウンセラーにとって最も重要なのは、顧客からの信頼を得ることです。
そして、その信頼を築くためには、何よりも発信する内容が鍵となります。
ブログの内容が薄ければ、問題解決能力が不足しているとすぐに見抜かれてしまいます。
また、内容が充実していないブログはGoogleなどの検索エンジンからも評価されず、検索結果の上位に表示されることは難しくなり、顧客があなたに辿り着く機会を失ってしまいます。
あなたが本当に問題解決能力があるのであれば、それをブログでしっかり証明しましょう。
また反対に胡散臭いカウンセラーに共通するのは「ビフォーアフター」や「お客様の声」ばかりを強調したり、自分語りや政治の話題に終始したりするなど、クライアントの問題解決に何の役にも立たないブログを量産することです。
そうではなく、専門家としての知識に基づき、日々、問題解決の方法を発信していくことが大切です。
いかにクライアントの訴求に役立てる知識や技術があるのかを示すことが必要であり、発信内容の中で個人の思想は全く必要ありません。
顧客がまだいない段階では、ターゲットとなる顧客が抱えるであろう悩みを想定し、それに対する解決策をブログに書いていくことが効果的です。
そうすることで、顧客は「この人なら自分の問題を解決してくれそうだ」と感じるようになります。
日々これらの情報を発信することで、顧客はあなたを信頼し、次第に信頼関係が築かれていくのです。
NGの事例集
プロフィールや肩書きに含めるべきではない項目を以下に示します。
これらは顧客やサービスに関係なく、逆に印象を悪くする可能性があります。
顧客やサービスに関係のない資格の羅列
普通自動車免許、クレーン運転士、危険物乙4種、ボイラー整備士、CAD利用技術者など
自分語りはしない
過去の栄光、受賞歴、思い出、恋愛歴、詳細な生い立ちなど
一般の人々にとっては自己満足に過ぎず、芸能人でもない限り、興味を持たれることは少ないです。
自己中心的な印象を与え、モラハラ加害者と同じナルシストのように映る可能性があります。
造語を使う
造語
- 心の花
- 四次元カウンセリング
- 夢咲案内人
- 魂覚醒カウンセラー
- 審美眼覚醒
- 自分軸ライフナビゲーター
- 令和の坂本龍馬
- 呪い代行人
- スピリチュアルライトワーカー
- セルフラブ
- 引き寄せ女神ヒーリング
- 不動産大将軍
- 半農半
- 予祝など
当て字
- 円→縁
- 気合い→氣愛、喜愛
- 教科書→強化書
- 転職→天職
- 出会い→出愛
- 仕事→志事
- 起業→輝業
- 自分自身→自分自神
- 成功→成幸
- 健康→健幸
- ありがとうございます→ありがとう後財増す
上記の単語を「聞きなれないものではない」と認知している場合は、お住いの海域が違うという事でUターンしていただければと思います。
話を戻しますが、聞き慣れない言葉や造語は、そもそも検索されません。
悩んでいる人がネット検索してヒットされなければ、ネットの海で有象無象と化すだけです。
顧客からは誤字だと思われたり、知性そのものや社会性を疑われたり、怪しさや胡散臭さを強調するだけなので、長く心理業界で働きたいのであれば黒歴史になるので、このような言葉を使うのはやめましょう。
専門用語を使う
専門的過ぎる用語
- 量子力学
- 波動
- 周波数
- プロダクトローンチ
- フルエンゲージメント
- メンタルタフネス
- フルフィルメント
- ホリスティック
- ハイヤーセルフ
- アカシックレコード
- 音叉など
顧客が読んで「だから何?どういう意味?」と思うような文章は避けましょう。
専門用語を使うことで、専門性を誇示することはできますが、前項で記載したようにまず検索に引っかかりません。
論文や心理書から引用するにしても、専門用語はなるべく一般的な表現に変えてください。
その専門用語で検索するのは同業者とライバルになりますから、顧客目線で見ると自己満足に過ぎないと自覚することが大切です。
どうしても難しいものや病名などは、カッコの中に検索されそうなフレーズで簡単な説明を入れるなどの工夫をしてください。
最も重要なのは、顧客が読んでいてストレスにならない文章を書くことです。
明確で分かりやすい内容を心がけ、顧客にとって有益で、理解しやすい情報を提供することが大切です。
避けた方が良い肩書きの事例
我々の肩書きは「モラハラ解決相談所」と「カウンセラー専門のWEB集客相談所」です。
これらは「夫婦で問題を乗り越えた」「発達障害を乗り越えた」といった実績に基づいています。
以下の肩書きは、経験と肩書きが一致しておらず、説得力に欠けて共感を得にくいため、避けた方が良いでしょう。
避けた方が良い肩書の事例
- 復縁カウンセラーなのに、自身が離婚している
- モラハラ解決カウンセラーなのに、自分がモラハラで離婚しており、問題が解決していない
- 婚活カウンセラーなのに、恋愛結婚で婚活経験がない
- 転職サポートと言いながら、転職経験がない。または新卒後にすぐ離職して、パートの経験しか無い。
実務経験が無い・実績が少ない場合のプロフの作り方
実務経験が少ない、または実績が無い場合でも、効果的なプロフィールを作成するためには以下のステップを参考にしてください。
効果的なプロフ作成のステップ
- 自身の人生の中で乗り越えた経験や苦労を書き起こす
- カウンセラーを志した動機を書く
僕が現在のモラハラ解決カウンセラーおよびカウンセラー専門のWEB集客専門家を志した動機を事例として紹介します。
プロフィールや肩書きの作成時に参考にしていただければと思います。
①人生で自身が乗り越えた経験の棚卸し
- 未経験の場合、実績が少ないため、幼少期からの問題を記載してもよい。ただし、簡潔にまとめること。
- 父からのDV、過干渉な母、一人っ子で極度の人見知りに。
- 発達障害と相まって、極度のコミュニケーション障害を持ったまま大人になる。
- 人間関係がうまくいかず、仕事も覚えられず長続きしない。
- 父親の鉄工所を手伝っていたが倒産し、自宅も失う。
- その後、転職を繰り返すが、コミュニケーションの問題で職場でいじめに遭う。
- 人生に絶望し、1年間引きこもり、うつ状態に。
- リハビリを目的に心理学講座を受講し、様々な人々の支えで回復。
- 発達障害については病院で適切な治療を受け、発達特性を理解しつつ、許容量を超えないようコントロール。
②カウンセラーを志した動機
- 「聴くことなら自分にもできるかも」と思い、カウンセラーになることを決意。
- 過去の自分のように人間関係で苦しむ人を助けたいと考えた。
③モラハラ解決カウンセラーになった経緯
- 新婚時(2012年)、業務量過多と発達障害の特性から、妻に対して常にイライラし、フキハラ(不機嫌を撒き散らす)していた。
- その加害者体質を克服した経験を活かし、モラハラ解決専門のカウンセラーを目指す。
④カウンセラー専門の集客サポートをしようとした経緯
- 2010年にカウンセラー資格を取得後、有志とNPO法人を立ち上げたが、集客スキルがなく、1年で廃業・解散。
- その後、集客講座を受講するも効果はなく、さらに5人の集客コンサルタントに指導を受けるも「あなたは80歳まで絶対に売れない」と人格否定を受けたり信用できない対応ばかりされる。
- 妻と二人で独学で学び、試行錯誤を重ね、ようやく軌道に乗せることができた。
- この15年間で、志や実力はあっても集客ができずに辞めていったカウンセラーを100人以上見てきた。
- 開業カウンセラーは苦労が多いが、私たちの経験を基に、現実的かつ実用的なサポートを提供し、集客に困っているカウンセラーを支援したいと考えた。
- またカウンセラーが食べられる世の中にしたい、カウンセラーの地位を向上させたいと思っている。
上記の情報を取捨選択して簡単なプロフィールと少し長めのプロフィールを作ってください。
ちなみに、サービスを提供するにおいて、詳細なプロフィールがあった方が良い場合は、ブログ記事として書くのもありです。
実績や経験がある場合のプロフィールの作り方
- メディアへの出演や掲載・出版の経歴
- 就労経験のある職場
- 所有している資格
などを記載すれば、より信頼性が伝わりやすくなります。
我々のプロフィールも参考にしてみてください。
まとめ
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
所持資格に関して誤解していただきたくないのは、これらの評価は資格そのものに対する世間の見方であり、あなた自身に対する評価ではないという点です。
私はこの15年間、カウンセラーとして多くの現場を見てきましたが、これらの資格に対する評価は15年前から変わっておらず、これが現実であることは否めません。
もし、このような世間の見方から抜け出したいと考えるなら、大学院や専門学校で何年も学び、上位資格を取得することが一つの方法です。
今回の内容を参考にして頂き、あなたの集客に役立てて頂ければ幸いです。
もし少しでも疑問を感じたら、まずは私たちにご相談ください。
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まずは、些細なことでも結構ですので一人で抱え込まずに気軽にご相談してくださいね。
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