起業で失敗しないための「事務」という思考法
- 「ブログを書けば、お客さんが来るだろう」
- 「頑張れば、何とかなるだろう」
- 「とりあえず、やってみよう」
起業を志す時、私たちはこんな風に考えます。
情熱と希望に満ちて、新しいビジネスをスタートさせる。
でも、現実は甘くありません。
私自身、Re:gene(リジェネ)というモラハラ解決専門の事業を2015年に立ち上げた時、まさにこの「見立ての甘さ」に苦しみました。
ブログを書けばお客さんが来ると信じて、寝る間も惜しんで執筆作業に没頭しました。
その結果、不眠症になりました。
お客さんが増えれば嬉しいと漠然と思っていましたが、実際にお客さんが増えたら、面談とLINEサポートで時間が消え、執筆作業をする余力もなくなりました。
「もっと具体的に計画を立てていれば、防げたはずなのに」
今、振り返ると、そう思います。
起業初心者は、この「見立ての甘さ」に陥りやすい。
私もそうでした。
最近「生きのびるための事務」という本を読みました。
この本には、夢や目標を「現実的に」実現するための「事務」という思考法が書かれています。
もし、起業前にこの本を読んでいたら、私の失敗は防げたかもしれません。
この記事では、私自身の失敗体験と「生きのびるための事務」が教えてくれた教訓をお伝えします。
もくじ
- 私の失敗エピソード①:「ブログを書けばお客さんが来る」という思い込み
- 私の失敗エピソード②:成功後のキャパシティ崩壊
- 「生きのびるための事務」が教えてくれたこと
- 「事務」ができない人の実例
- 「事務」があれば、何が変わるか?
- ひとり起業のリフレクって何?
- まとめ
私の失敗エピソード①:「ブログを書けばお客さんが来る」という思い込み
Re:geneを立ち上げた時、私には明確な戦略がありませんでした。
「ホームページがあるから、あとはブログ記事を書けばお客さんが来るだろう」
そう思い込んでいました。
実際、記事の検索順位は上がり、アクセス数も増え、お客さんは来るようにはなりました。
でも、ある一定のところから伸びなくなりました。
その先のプランを、全く考えていなかったからです。
これは、発達障害特性である「思い込みの強さ」と「柔軟性のなさ」が影響していたと思います。
私は、タスクをこなすことだけを考えていました。
- 「ブログを書く」
- 「記事を増やす」
- 「順位を上げる」
そのタスクに没頭するあまり、自分自身の24時間の過ごし方を全く考えていませんでした。
自営業のみになった後は、眠くなるまで作業をし、3〜4時間寝たら、また執筆作業に7時間かかるという生活をしていました。
そうすることで、不眠症になりました。
常に脳がフル回転している状態になり、ある種、興奮状態。
交感神経と副交感神経の切替ができないため、床についても5時間眠れないというのが常態化しました。
「もっと計画的に考えていれば、こんなことにはならなかったのに」
今、振り返ると、そう思います。
私の失敗エピソード②:成功後のキャパシティ崩壊
もう一つ、大きな失敗がありました。
「お客さんが増えれば嬉しい」
漠然と、そう思っていました。
ブログを書いたり、テキストを作ったりする執筆作業に全振りしていました。
でも、実際にお客さんが増えてきたら、当然ながら、今まで執筆に全振りしていた時間が奪われました。
お客さんの支援、つまり面談をしないといけません。
私たちは24時間のLINEサポートをしているので、そのLINE返信もしないといけません。
これらの時間を、全く考慮していませんでした。
当然ながら、寝る時間が減っていき、執筆作業をする余力もなくなりました。
今、考えれば、事前にお客さんが増えた状態を想定していたら、対策ができた話です。
私が1ヶ月に支援できる上限の人数も把握できるはずでした。
上限以上の依頼が来たら、事前に妻に振ることもできたはずです。
これらを具体的に想定していなかったのが、失敗の原因でした。
「頑張ればなんとかなる」
そう思っていました。
でも、現実は違いました。
キャパシティを超えたら、体が壊れます。
そして、サービスの質も落ちます。
「もっと現実的に計画を立てていれば」
そう後悔しました。
「生きのびるための事務」が教えてくれたこと
そんな失敗を繰り返した後、私は試行錯誤で改善してきました。
でも、自分が何をやってきたのか、うまく言語化できていませんでした。
2024年5月「生きのびるための事務」という本が発売されました。
話題になっていたので手に取ったのですが、読んでみて「ああ、私がやってきたことはこれだったのか」と腑に落ちました。
著者は、目標を現実的に達成するために必要なのは「事務」だと言います。
「事務」とは、目標を具体化し、数値化し、見える化する作業のことです。
起業初心者がうまくいかない理由は、この「事務」ができていないからです。
具体的には、以下のステップです。
ステップ①:現在の時間とお金の使い方を把握する
まず、現在の24時間の使い方を円グラフで可視化します。
「睡眠時間、仕事に費やす時間、趣味、食事、風呂、通勤時間」など、詳細に書き出します。
そして、お金の使い方も明確化します。
「家賃、公共料金、各種税金、保険代、携帯代、食費、カフェ代、車の維持費、飲み代、交際費、推し活の費用」など、収入と支出を見える化します。
多くの人は、自分が何に時間とお金を使っているのか、何となくしか把握していません。
だから「時間がない」「お金がない」と言いながら、無駄な時間や無駄な支出が多いことに気づけないのです。
ステップ②:固定費を削れるものは削る
次に、固定費を見直します。
家賃、保険、車関係、サブスク、携帯代、税金関係など、この中で削れるものは削ります。
起業して軌道に乗るまでは、収入が発生しないか、もしくは安定しません。
だから、極力、支出は減らす必要があります。
ただし、節約ばかりではダメです。
目標達成のために、新しい知識や学びが必要なら、本の購入費用や講座の受講費用も必要です。
営業が必要なら、それらの費用も具体的に考えなければなりません。
ステップ③:理想の働き方と具体的な数字を考える
次に、自分が理想とする働き方を具体的にイメージします。
ただし、10年後の壮大な目標ではなく、1〜2年後の達成可能な目標で良いです。
例えば「1年後に、自営業のみで月30万円を稼ぐ」という目標を設定したとします。
では、どうすれば達成できるか?
カウンセラーやコンサルタントであれば
- どのようなサービスを作れば良いか?
- 単価はいくらか?
- 月に何人、顧客を取れば達成できるか?
例えば、単価3万円のサービスなら、月10人の顧客が必要です。
単価10万円のサービスなら、月3人の顧客が必要です。
これを具体的に考えます。
そして、会社員を続けながら、1年でこの目標を達成するには、どのような24時間の過ごし方を行えば良いのか? これを計画的に考えます。
ステップ④:現実的に、継続的にできる工程に調整する
そして、これを具体的に考えた上で、「やっぱり1年じゃ達成できそうにない」と気づいたならば、下方修正します。
「1年半で達成しよう」「2年で達成しよう」と目標を変えます。
どこまでも現実的に、且つ、継続的にできる工程を考える必要があります。
- 無理な計画は、続きません
- 続かなければ、達成できません
だから、自分のペースで、自分のキャパシティで、続けられる計画を立てることが最も重要です。
現在と理想を見比べて、ギャップを埋めるために何をすべきかを明確化し、それを24時間の円グラフに落とし込みます。
そして「これなら続けられる」と思える計画にすることです。
ステップ⑤:才能があることを明確にする
最後に、才能があることを明確にします。
才能とは「好きなことで続けられること」です。
続けられないことは、いくら頑張っても達成できません。
だから、自分が続けられることを見つけることが重要です。
私に足りなかったのは、この「事務」だった
この本を読んで、私は気づきました。
私がRe:gene立ち上げ時に失敗したのは、まさにこの「事務」ができていなかったからです。
24時間の使い方を把握していなかった
お客さんが増えた後の状態を想定していなかった
自分のキャパシティを把握していなかった
その後、私は試行錯誤で改善してきましたが、それは実は、この「事務」を少しずつやってきたことだったのだと、この本を読んで初めて言語化できました。
「頑張ればなんとかなる」ではなく、「現実的に何ができるか」を具体的に計画する。
それが「事務」です。
起業初心者は、定型発達の人でも、この「事務」ができていないことが多い。
私自身もそうでした。
ただ、私のように発達障害傾向のある人は、計画を立てることがより苦手なため、特に意識して取り組む必要があると感じています。
「事務」ができない人の実例
この「事務」という思考法は、誰にとっても重要です。
でも、この「事務」を一人でやるのは、誰にとっても難しいものです。
特に、計画を立てることが苦手な人にとっては、非常に難しい場合があります。
私が支援している34歳の男性のケースを紹介します。
彼の状況と相談内容
彼は、ADHDがあり、仕事での失敗が多く、人間関係も苦手で仕事が続かないと相談してきました。
毒親育ち、ヤングケアラーの経験もあり、壮絶な経歴を持っています。
Kindle出版を提案した理由
彼はこれまでSNSの発信もしていないし、文章を書くのも苦手だと言っていました。
でも、彼の経歴が壮絶なため、それらを発信したらどうかと提案しました。
彼は、ノートに生い立ちからまとめてきました。
乱雑に書いてあったので、私が時系列などを整理して簡単にまとめました。
現実的な目標に軌道修正
最初はKindle出版を目指していましたが、ブログの文章量を書くのも大変だし、文章を書くという習慣がないため、軌道修正しました。
まずは、noteで記事をアップすることを目標にしました。
本人的には「noteの文章量なら、すぐに書けると思います」と言っていました。
でも、1日15分しか作業していなかった
1ヶ月待っても一向にアップされないため、理由を尋ねると、もっともらしい言い訳はします。
でも、書けない要因が不明確でした。
そこで、単刀直入に聞きました。
「この1ヶ月間、執筆作業に1日あたり、どれくらい時間をかけていたのか?」
答えは、15分でした。
それでは短すぎるので無理だろうと伝えました。
ちなみに、発達障害の人には、抽象的な質問ではなく、具体的な質問をしないと答えが返ってきません。
また、彼は、自分がどのような24時間を過ごしているのかを全く理解していませんでした。
漠然とした期待と現実のギャップ
彼は、漠然と「noteを書けば、有名になれる、収入が入ってくる」と考えていました。
そこで、それらも現実的に考えるように指導しました。
例えば:
- noteの記事が何記事溜まったら、Kindle化するのか?
- noteを書いたり、Kindleで出版する目的は何なのか?
- 単に有名になりたいだけ? 毒親育ちやヤングケアラーで困っている人たちの支援や助言をするのか?
- 同じような対象者に向けて講演やセミナーで収益を得るのか?
ただ、彼に、このような質問を投げてはみたが、全く想像ができないと言ってきました。
彼の能力に合わせて再設定
現状は、まずは彼の能力に合わせて、文章を書き、発信することに慣れることを目標に再設定しました。
「事務」があれば、何が変わるか?
もし、彼が「事務」という思考法を使えたら、何が変わるか?
現在の24時間の使い方を円グラフで可視化すれば、「1日15分しか作業していない」という現実に気づけます。
そして、「半年後にnoteを10記事書く」という目標を設定したら、何をすべきか?
- 執筆に1日何時間必要か?
- 1記事書くのに何日かかるか?
- いつまでに完成させるか?
これらを具体的に計画できるはずです。
でも、彼にはそれができません。
加えて、起業初心者の方、計画を立てるのが苦手な方、発達障害傾向のある方には特に「事務」という思考法が必要です。
ひとり起業のリフレクって何?
Re:flec(リフレク)は、ひとり起業を目指す人のためのビジネススクールです。
他社との違い
私たちは、2015年からRe:gene(リジェネ)というモラハラ解決専門の事業を夫婦で10年間運営してきました。
私は発達障害がありますが、自営業を続けることができています。
妻は喘息持ちで虚弱ですが、10年間事業を継続してきました。
私たち自身が、「会社勤めがしんどい」「体が弱い」「計画を立てるのが苦手」という課題を抱えながらも、自営業を続けてきた実績があります。
だからこそ、同じような課題を抱える人たちのサポートができると考えています。
メディア実績による確かな信頼性
NHK、週刊文春、Abema、産経新聞など、多くのメディアにも取り上げられました。
この実績は、私たちの専門性と信頼性を証明するものです。
リフレクでは、こんな方を対象にしています
- カウンセラー、コンサルタントになりたての人
- 発達障害、もしくはその傾向があり、会社勤めがしんどい人
- 体が弱くて虚弱なため、フルタイム勤務が難しい人
- 対人関係が苦手で、ひとりで仕事をしたい人
- これらに当てはまらないが、単にひとり起業をしたい人
専門分野
- ひとり起業のための事業計画立案
- スケジュール管理と収支管理のサポート
- 継続できる仕組み作り
- 集客戦略とブランディング
- 実績がなくても始められる手法の開発
私たちの想い
「会社勤めがしんどい人でも、自分のペースで働ける場所を作りたい」
「計画を立てるのが苦手な人でも、一緒に作れば前に進める」
という想いで、ひとり起業を目指す人の支援を行っています。
一人で抱え込まず、私たちと一緒に「事務」をやりましょう。
この記事を書いた人
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインで連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もし、あなたが起業で悩んでいたり、計画の立て方が分からないと感じた場合は、ぜひ私たちにご相談ください。
あなたのビジネスが一日でも早く軌道に乗るように、リフレクが全力でサポートさせていただきます。
些細なことでも構いませんので、一人で抱え込まずに気軽にご連絡くださいね。
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